「本日ザワチンです」 そんな妻のせいで(おかげで)、僕は人に頼るということを初めて知ったように思う。 一気に前向きに自分の障害と向き合えるようになり、「やれなくなってしまったこと探し」という自己観察モードに入ることができた。高次脳の回復は想像以上に時間がかかったが、仕事に戻りつつ取引先の担当さんたちにも自分の抱えた問題を告げ、理解と協力をお願いすることができた。 例えば病後最も早く復帰した仕事である漫画連載の原作仕事では、担当氏に「10日前には鈴木を予約して欲しい。明日明後日〆切ですという仕事には対応できません」と告げた。 物語をよりよく展開するための方針変更やディテールの描写変更や追加の資料提出など、常に予定が流動しがちな週刊漫画連載の原作仕事でこれはメチャメチャな要求だが、これは注意障害によってシングルフォーカス・シングルタスク(ひとつの物事・作業にしか集中できない)になってしまった僕
![42歳「脳が壊れた」ルポライターのその後〜私が障害を受容するまで(鈴木 大介) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8973abd1dfec2ee53106eb084135ce2c4ebfe633/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F1%2F1200m%2Fimg_9116f797a74182b653fde3ac5b31d67d124712.jpg)