この冬、ボーナスで初めてデジイチ(デジタル一眼レフ)を買ったという人もいると思う。ただ、レンズキットの標準ズームだけでは、やはり望遠がモノ足りない。廉価な50~200mmクラスの望遠ズームをプラスアルファしてダブルズーム体制を組む、というのが一般的かもしれないが、スポーツや飛行機、動物園などなかなか近くに寄れない被写体を撮影することが多いなら、よりアップで撮影できる70~300mmクラスの望遠ズームがお薦めだ。 ただし、望遠になればなるほど手ブレの危険が増大する。そのため、手ブレ補正の有無が重要になってくる。現在、デジイチの手ブレ補正方式は、撮像素子を上下左右に動かしてブレを補正する“ボディ内手ブレ補正方式”と、レンズ内に手ブレ補正ユニットを組み込む“レンズ内手ブレ補正方式”とがあり、ソニーやペンタックスは“ボディ内”、キヤノンとニコン、パナソニックは“レンズ内”の手ブレ補正方式を採用して
前回の「レンズが欲しいッ!」で、EF 70-300mm F4-5.6 IS USMを取り上げたが、その際、一緒に実写比較したEF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USMの周辺画質がワイド端で予想以上に低下してしまうことに気づいてしまった。EF 70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM発売時には、フルサイズセンサー搭載のEOSデジタルはEOS-1Ds MarkIIしかなく、ボクが所有するボディもAPS-CサイズのEOS20Dか、APS-HサイズのEOS-1D MarkIIだったので、画質が低下する周辺部は写らず、実用上問題はなかったのだ。 ところが、EOS 5Dの登場で、フルサイズの世界が一気に身近になった。ファインダー視野も広く、被写体の前後も大きくボカせる。高感度画質だってイイ。しかし、これまで写らなかったイメージサークルぎりぎりの周辺部まで写ってしまうので
今回取り上げるレンズは、キヤノン「EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」というDO初のズームレンズだ。 DOというのは、“Diffractive Optics”の頭文字を取ったもので「回折光学素子」という意味。光は波長によって屈折率が異なり、焦点を結ぶ位置が各波長によってズレてしまう。光は赤の波長ほど曲がりにくく、青の波長ほど曲がりやすいので、単純な凸レンズ(屈折光学素子)では青、緑、赤の順に結像する。これが色収差(色にじみ)の原因だ。 一方、回折光学素子は、ちょうど凸レンズと逆の色収差が発生し、赤、緑、青の順で結像する特性を持っている。そこで、凸レンズと回折光学素子を組み合わせることで色収差を打ち消そう、というのが、キヤノンのDOレンズというわけだ。DOレンズに関しては、キヤノンの「EFレンズスペシャル 第3回」に、その基本原理や開発の苦労が書かれているので、ここで
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く