論文, 記号論『ビデオゲームの画面の独自性はどこまで記号学的方法によって定義・記述できるのか?』吉田寛 「日本記号学会第31回大会「ゲーム化する世界」」 [(1) 「インターフェース価値」の出現(シェリー・タークル)] 臨床心理学者シェリー・タークルは、「モダニズムにおける計算の文化から、ポストモダニズムにおけるシミュレーションの文化への移行」を指摘。この変化のいくつかの軸は、「インターフェイス価値」と結びついている。 その最大の特徴は「ユーザーが表面的なビジュアル表示のレベルにとどまることを奨励し、内部にあるメカニズムのことを感じさせない」ことにある。その結果「シミュレーション文化」のなかでは、「視覚化やヴァーチャルオブジェクトを操作して直観を発達させる」ことが重要になった。 [(2) ビデオゲームにおける「インターフェイス価値」の全面化とデスクトップ・メタファー] 内部の存在を考