ブックマーク / nextsociety.blog102.fc2.com (13)

  • 京アニの色彩設計(色彩設定)担当リスト

    はじめに 京都アニメーションは元々、八田陽子専務が仕上の仕事を請け負って始まった会社である。 この事を考慮すれば、色を扱う色彩、ひいては色彩設計(設定)が 京都アニメーションを語る上で面白い視点になるのではないかと思った。 とりあえず基礎資料として、 京都アニメーション作品の色彩設定・色彩設計の方をリスト化してみる(敬称略)。 ・TVシリ-ズ フルメタル・パニック? ふもっふ:色彩設定:高木理恵 AIR:色彩設計:竹田明代 フルメタル・パニック! The Second Raid:色彩設定 :高木理恵 涼宮ハルヒの憂:色彩設計:石田奈央美 KANON:色彩設計:竹田明代 らき☆すた:色彩設定:下浦亜弓 CLANNAD(1期・2期):色彩設計:竹田明代 涼宮ハルヒの憂(2期):色彩設計:石田奈央美 空を見上げる少女の瞳に映る世界:色彩設定:高木理恵 けいおん(1期・2期):色彩設計:竹田明

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  • 富野由悠季監督と宮崎駿監督の監督フィルモグラフィーを比較する

    はじめに 同じ1941年生まれの富野由悠季監督と宮崎駿監督。 お互いの作品がどんな時(西暦)、いつの年(年齢)でアニメの監督をしたのか。 それぞれのキャリアの比較、フィルモグラフィーをまとめてみたくなったので、 西暦と年齢と作品を対応した表をまとめてみた。 表 まとめ 1978年に「機動戦士ガンダム」と「カリオストロの城」 1988年に「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」と「となりのトトロ」を それぞれ同じ年に発表しているのが熱いなと思った。 富野監督は1977年の「ザンボット3」から1986年の「ガンダムZZ」ぐらいまで、 TVシリーズの監督を手がけているのは凄い仕事量だなと思った。 さらに劇場版の監督や小説の執筆も同時並行しているし。 宮崎監督もジブリという場所を得てからの 長編・短編含めて作品を途切れなく発表し続けたのも凄い。 あと思うのは、50代の頃は富野監督は「Vガンダム」、 宮崎

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  • アニメ監督の制作現場の作り方-富野由悠季・宮崎駿・押井守

    はじめに アニメの監督の仕事とは何か。 まず視聴者なりに、アニメ監督の仕事内容をざっと挙げてみるとしてみると 読み(脚の打ち合わせ)、各話のコンテチェック、各話演出担当との打ち合わせ アフレコ立会、編集などなど、仕事の内容は多岐にわたるのはなんとなくイメージできる。 こうした具体的な業務以外にも、監督の仕事はあるのではないか。 それは「制作現場の環境作り」である。 この事を気づかせてくれたのは、「栄光の80年代ロボットアニメ」にある 河原よしえさんが書かれた「80年代ロボットアニメ監督たちの素顔」という記事だった。 ※栄光の80年代ロボットアニメ (タツミムック) 河原よしえさんは1975年にサンライズに入社し、製作現場の各作業補佐及び広報素材整理、 その後は設定や広報、脚などを手がけたキャリアを持ち、 1980年代のサンライズの現場を間近で見てきた方だ。 この記事で河原さんは、富野

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  • 「物語シリーズ セカンドシーズン」23話の80年代風OPの意図-過去と現在を繋ぐ新房昭之

    はじめに 〈物語〉シリーズ セカンドシーズンの第23話のOPを見てビックリした。 いきなり80年代のテイストのOP映像と曲だったからである。 今回はこの事について触れてみたい。 80年代のTVアニメの象徴「上條修」というクレジット まずこのOP映像で驚いたのは、 キャラクターデザインに上條修さんがクレジットされていたことだ。 上條修さんといえば 「宇宙戦士バルディオス」「特装機兵ドルバック」のキャラクターデザインであり 「戦国魔神ゴーショーグン」「ミンキーモモ」「超獣機神ダンクーガ」の作画監督といった 80年代の葦プロダクション(現:プロダクション・リード)制作の アニメ作品を支えてきた、ミスター葦プロともいえるベテランアニメーター。 その人がなぜ、このOPに。 ただOP映像を見ていると、その意図もわかる。 それは、上條修さんという80年代のアニメ(特に葦プロ作品)に クレジットされた名前

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  • 新房昭之さんとシャフトアニメのスタッフクレジットの使い分けを調べてみた

    2004年以降、シャフトで数多くアニメの監督を手がける新房昭之さん。 気になるのは、新房さんは作品ごとに総監督と監督のクレジットを使い分けていること。 また新房さんの作品では、シリーズディレクターや副監督など 新房さんの監督業を支える副監督業的なメインスタッフのクレジットも作品ごとで異なる。 これには何か基準があるのか知りたくなった。 まずは新房監督がシャフトに関わり始めた「月詠」からどんなクレジットで参加しているか。 また新房さんを支えるスタッフのクレジットをリスト化してみた。 まずTVアニメから。 次にOVAと劇場版 ※表はクリックすると見やすくなります。 わかったこと ・TVアニメの新房さんは監督としてのクレジットが総監督と比べて比較的多い。 ・監督:新房昭之 シリーズディレクター:○○ というパターンが一番多い。 ・シリーズディレクターは色々な方がクレジットされている。 ・龍輪直征

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  • 帰宅部活動記録6話が面白い5つの理由-ツッコミからボケへの転化

    帰宅部活動記録6話。期待以上の圧倒的面白さを堪能できた名回。 今回はこの面白さについて5点触れてみよう。 ① 外に出ると面白い帰宅部 まずこれ。全てが説明されている画なのだが、 絵的にもっているのか、もっていないのかもわからない上に これだけ取り出すと世界観がまるで掴めない感じが素晴らしい。 それを女子高生の日常というお題目で押し通すのも見事。 個人的には、帰宅部活動記録は部屋で会話しているよりも 4話の野球や今回の缶蹴りなど、部屋外で遊んでいたほうが面白いと感じる。 これは例えばあるバラエティ番組が部屋内でやっていた時は面白くなかったが、 ロケをやり始めたら面白くなったというパターンとよく似ている気がする。 ② あざらしのスベリ芸が面白い 「空き缶だけにノーカン」と言って、壮絶にスベったあざらし。 あざらしにスベリ芸を使ってくるところがニクい。 南極に生息するあざらしだけに、場をクールに

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  • コミケのアニメスタッフ本よもやま話

    コミックマーケット84、2日目にアニプレッションで参加。 新刊は完売。多くの方にお越し頂きまして、誠にありがとうございました。 買えなかった方のために、新刊を増刷予定。詳細は後日。 さてコミケに参加するアニメ好きとして感じるのは、 アニメの制作スタッフが作る、いわゆるスタッフの盛り上がり。 私が参加し始めた時期(約10年前)と比べると、盛り上がりの過熱ぶりに隔世の感を感じる。 元々スタッフ自体は、私が参加する遥か前からあった。 私が参加し始めた頃の感触でいえば 手に入れること以上に、サークルの場所や内容などの情報を見つけるが大変だった。 情報が手に入れ真っ先に向かえば、は買えたという印象だった。 (※大手の結城信輝さんのサークル「高い城の男」とかは別) ただここ数年でスタッフの盛り上がり/需要は大きくなっている。 特にこの傾向を個人的に感じたのは、 2005年にスタジオ田園のぱにぽ

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  • 日本のアニメ制作会社の従業員数を調べてみる

    はじめに アニメの制作会社の従業員数が気になったので、 まずは元請・グロス請け実績有りの制作会社の従業員数を調べてみた。 アニメ業界大手の従業員数 最初に比較的規模が大きいと推測されるであろう会社を ソースは帝国データバンクの下記サイトより選んでみた。 アニメ制作会社の経営実態調査 (帝国データバンク) 以下、各会社の従業員数である。各会社の公式HP内の数字を中心に掲載した。 東映アニメーション 株式会社 [連結]521名[単体]304名(2012年3月末現在) 株式会社 スタジオジブリ 300名 株式会社 サンライズ 224名 株式会社 トムス・エンタテイメント 166名(平成24年6月末現在/単体) 株式会社 オー・エル・エム 137名 (2013年3月現在) 株式会社 プロダクション・アイジー 120名 株式会社 ガイナックス 83名 株式会社 マッドハウス 約70名(契約社員含む)

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  • あいうら7話の凄さ-颯太と彩生の物語であることの予感を抱かせる演出について

    あいうら7話。面白いを通り越して、私の中ではすごい作品になりつつある。 今回の凄さをまず挙げると、颯太と彩生のやり取りに至るまでの構成/つなげ方だ。 まず最初のカットは颯太の後ろ姿。今回は颯太の話ですよという意味合いだ。 一方で、最初のカットはフトモモを見せることを遵守するのも忘れない。 次のシーン。物語の中心は、奏香とゆっこんのゲームにあるようにみえるが、 颯太の視線は寝ている彩生を見ているように映る。 最後まで見ればわかるように、 颯太と彩生の二人が絡むことを予感させるレイアウトになっている。 この崩したシーンでも、物語がこの崩したことに焦点があれば カメラがもっと寄ってもいい場面だと思う。 だが、カメラは引く。それは彩生を映すために。 画面的に颯太と彩生の関係性が切れないように配慮されている。 ここでもむしろ写したいのは奏香やゆっこんより、二人の後ろにいる彩生なのだ。 さらにいえば女

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  • あいうらの机問題を考える

    はじめに あいうらには机問題がある。今回はこの事を取り上げる。 元々この記事を書こうとしたキッカケは、 あいうらの学校に出てくる机の大きさ/横幅が気になって、検証したいからであった。 以上のように学校机にしては横幅が広く、横長だと思った。 少なくとも私自身の学校経験では、学校でこんな横幅の机はなかった。 ただもしかすると、今の学校だったらこうした規格のもあるのかもとは思った。 以上の事を思いながら、1話~5話までを振り返っていたのだが・・・ しかし5話の以下のシーンを見て、少し考えが変わった。 彩生のフトモモに気を取られてしまったが、この机の形は・・・ 丸で囲った部分を見るように、机が四角ではない事がわかる。 こういう変な形の机もあるのだろうか。これも気になってきた。 以上を踏まえて、 ・横長の机 ・5話で彩生が座っていた変な形の机 この二つについて取り上げる。 そして1話~5話を見返した

    あいうらの机問題を考える
  • たまこまーけっと2話の常磐みどりさんの淡い恋心について(感想)

    常盤みどりさんが最高に可愛い。 けいおんの眞鍋和さん以来の衝撃かも。 今回は恋のイベントでもある バレンタインに焦点を当てて みどりさんの淡い恋心を描いていきました。 今回は牧野かんなさんも活躍! 感想 思春期にとって大事なイベントであるバレンタインについてのお話。 たまこは商店街をバレンタインで盛り上げようとして そのたまこの隣にいるみどりの気持ちは?って所に焦点が入った話でした。 お父さんに反対されたり、もち蔵に相談したりと たまこは頑張り屋さんです。 商店街のみんなが集まって会合を開くシーン。 こういうシーンを入れると、それなりに商店街ものっぽくなります。 みんなで合言葉みたいな掛け声があったのは、ちょっと驚きました。 こういうショットも入れていて面白いなぁと思ったり。 凝ったパースがさらっと入るのは凄いなぁと。 2話では1話ではあんましキャラが立っていないように感じた 牧野かんなが

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  • ささみさん@がんばらない 2話のシャフトの顔芸演出についての考察

    感想 化物語でも見られた、 キャラの顔を他の漫画作品などの絵柄に摺り寄せる手法が目立ったのが印象的でした。 一番上は少女漫画風でも具体的にはわからず 次はキャプ前の前後を考えると巨人の星、 その次は見たことあるけど思い出せず・・・ 最後はヴァルキリープロファイルのレナスっぽい。 前回でも金田伊功さんを彷彿とさせる火炎竜が出てくるなど 過去のアニメや漫画から拝借した描写をこの作品では多く使ってくるようです。 その意味では、小説原作である物語シリーズと作では こうした拝借的ビジュアルを用いて作られているのかなぁと思いました。 つまり小説原作をシャフトが手がけた場合、 こうした顔芸的な演出が用いられやすい可能性があるともいえます。 顔芸は緊張と緩和の話でいえば、緩和の瞬間なのでしょう。 緊張→緊張で画面が進んでいる中でふと起こる緩和の瞬間。 異化効果的ともいえますが、見ているだけで面白いので、

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  • ヱヴァンゲリヲン新劇場版Qはガキシンジを完璧に描いた大傑作!(感想)

    ヱヴァンゲリオンQを見てきた。 ずっとテンションが高鳴りっぱなし。 私は序や破では、今までと違ったエヴァを見られたことで 「おぉこれが新しいエヴァかぁ」と思ったのに対し、 今回のQは「これが私の望んでいたエヴァ」に満ち溢れていた。 それは結局はシンジ君が徹底的にダメに描かれていた事に集約される。 以下ネタバレ感想。 変わった世界と取り残されたシンジ 起き上がったシンジ。 綾波を助けて気絶して一日・数日ぐらいしか経っていないと思っていたのだろう。 しかし実際には状況は激変し、14年間の時が刻まれていた事を彼は知らなかった。 シンジが綾波を助けるためにガフの扉を開いたことでサードインパクトが発生。 世界は荒廃し、大半の人類は死んだようだ。 ミサト達ネルフの若い層は、マリが属していた組織と呼応してゲンドウに反乱を起こした。 一方でゲンドウ・冬月は相変わらず計画を進めている。 以上が14年間の歳月

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