ブックマーク / www.toyama-shogi.com (2)

  • 詰将棋を解く時の脳の使い方 - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

    先日、若島正著「盤上のファンタジア」という詰将棋作品集を解いていると書いたところ、業界内で意外と反響がありました。 詰将棋が解ける時 その作品集の中の問題で、合計10時間以上苦しんだものがありました。 問題の途中図に以下のような部分図が発生します(ネタバレを防ぐため、一部の駒は除いています)。 ここで▲7二銀打と攻めると、非常に際どいのですがどうしても詰みません。 この図に至るまでの手順もとても複雑。そして総計で10時間以上経ったある時、▲8二銀と打つ手を発見しました。 6一の銀も取られますし、不利感のある手です。 ですがこの手が妙手で、以下は守備馬の只捨てなどを経て17手程度かかって収束します。 この▲8二銀に辿り着いた時、守備馬の只捨ても含め、その後の17手が瞬く間にわかりました。 10時間以上分からなかったのに、1手(▲8二銀)が見えたことで何故一気にその後の全てが分かるのでしょう。

    詰将棋を解く時の脳の使い方 - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース
  • 第4回電王戦第2局 人工知能との本気の対峙 - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース

    これぞ電王戦、という展開でした。 永瀬六段が有利になったのでは、と思ったところでの角不成、そして終局。 呆気にとられて観ていました。 Seleneほどの強いソフト、そして素晴らしい開発者の方がおかしたまさかのミス。想像を絶するほどの研究量でそれを発掘し、思わぬ形で表した永瀬六段。それがソフトの弱点を露呈させる局面での披露と、色々なことが重なりあい、奇跡のようなシチュエーションでした。 永瀬六段の研究はその一端を見聞きしていましたが、鬼気迫るものがありました。危なくなったらこの弱点を突けば勝てる、という悪魔の囁きは何度も聞こえたことでしょう。その中で準備に準備を重ねるのはなかなか出来ないこと。棋士人生というより、人生をかけて取り組んでいたように思います。 一方、そんな永瀬六段ですら練習ではSeleneにかなり負かされたようです。Seleneの強さを肌で感じ、敬意と危機感によって生み出された準

    第4回電王戦第2局 人工知能との本気の対峙 - 将棋棋士 遠山雄亮のファニースペース
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