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  • 紙面掲載した書評をご紹介 「図書新聞」の書評コーナー

    再び民主主義を語り始めるための重要な手掛かり ――C・ムフ編『脱構築とプラグマティズム 新装版』(法政大学出版局)を読む 書から得るものは「いまなお」大きい 評者:山 圭(政治学・日学術振興会特別研究員) 書は1993年にパリで行なわれたシンポジウム「脱構築とプラグマティズム」の記録である。主催者のシャンタル・ムフは現代民主主義論を代表する政治理論家であり、また登壇者としてはデリダ、ローティ、クリッチリー、ラクラウと錚々たる顔ぶれが参加している。書のテーマである脱構築とプラグマティズムは、いずれも伝統的な哲学が依拠してきた「基礎付け主義」を問いに付し、そして政治思想的にはハーバーマスに代表される合理主義的/普遍主義的アプローチに反旗を翻す点で、大きな物語が終焉した時代の申し子であったと言えるだろう。脱構築とプラグマティズムはいずれも、基礎付けへの誘惑を断ち切ったあとで、ふたたび民

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