ほくろは、皮膚にできる小さな増殖物で、通常は濃い色をしており、皮膚の色素を作る細胞(メラノサイト)から生じます。 ほくろはほとんどの人にみられますが、異型母斑のできやすさは遺伝による場合があります。 大きく変化するほくろや異型母斑は生検を行い、黒色腫かどうかを調べる必要があります。 がんではない(良性の)ほくろの大半は治療が不要ですが、不快なほくろや美容上の問題となるほくろはメスと局所麻酔により切除することができます。 (皮膚の良性腫瘍の概要も参照のこと。) ほくろの大きさは、小さな点程度から直径約2.5センチメートルを超えるものまで様々ですが、通常は1センチメートル未満で、多くの場合、6ミリメートル未満です。ほとんどの人にはほくろがいくつかあり、たくさんある人も珍しくありません。ほくろの数が50個を超える人では、メラノサイトががん化してできる悪性腫瘍である黒色腫のリスクが若干高くなります