水産業と漁業に関するニュースを提供している。丸紅が4年前、インドネシアの現地企業との合弁で立ち上げたインドネシアウナギ(アンギラ・ビカラー種)養殖事業が、いよいよ軌道に乗り始めた。大手量販店の春の土用丑の日商戦に投入された長焼き15トンが見事完売。売場や消費者からの評価も上々で、今後に弾みをつけた。 同事業で生産した加工鰻が日本に入ってきたのは昨年から。その当時から、品質を評価する声は決して小さくはなかったものの、皮の厚み、皮下脂肪の質、匂いなどの点で、口にした全員が満足する品質に仕上がり切っていなかった。 しかし、今春持ち込んだウナギは品質が向上。現地の池や飼料メーカーの担当者が重ねてきた飼料改良などの努力が実り、日本に出回る一般的な加工鰻と遜色ない食味・食感を実現