オブジェクト・モデリングへの期待岩田裕道 オブジェクト・モデリングは,企業におけるオブジェクト指向(OO)技術へのシフトのための最も重要なキーである.拡張性,再利用性,保守性にすぐれたソフトウェアを作り出すためのキーはモデルとアーキテクチャである.モデリングとアーキテクチャ設計はそれぞれ異なるスキルを必要とし,従ってその開発者の役割が異なる.オブジェクト・モデルは,OO技術を使って作られる.OO技術の本質は適切なカプセルとインタフェースの識別,および共通性への着目である.一方,新たな技術への挑戦は新たな課題への挑戦でもある.本稿では,これらの課題についても触れたい.また,OMGにおける統一モデリング言語(UML)の制定は,OO技術特にオブジェクト・モデリングの普及に弾みをつけるであろう. ダウンロード【PDF】(98.1 KB)別ウィンドウで開く ビジネス・アプリケーション向けオブジェクト