完全復活では満足できない。今年2月、新しい自分になることを誓っていた。 「かつての姿に戻っても、停滞だと思う。もっともっと上を目指す。今季は見ててください」 10月29日、湘南ベルマーレの黄緑色に染まったBMWスタジアム平塚のゴール裏で、J2優勝のシャーレを両手に抱えた山田直輝は、無数のフラッシュをたかれ、充実の笑みを浮かべていた。 「チームの目標は達成できた。J1昇格が決まるまでは長い1年だったけれど、いまとなっては短く感じる」 大雨のなか、興奮冷めやまぬ様子でシーズンを思い返した翌日。晴れやかな平塚の朝、リカバリートレーニングを終えると、落ち着いた口調で自らの1年を振り返った。 「自分自身、変われたと思う。1シーズンを通し、試合に出て、昇格に貢献できたので。それは、ケガをしないで1年を過ごせたということ。個人の目標も少しは達成できたかな」 18歳で代表デビューも、度重なるケガに泣いてき
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