本書は「グーグルの72時間」という巻頭ドキュメントから始まる。Googleは、3月11日、地震発生からわずか1時間46分という驚くべき早さで日本語使用の安否情報確認ツール「パーソンファインダー」を公開した。まだほとんどの人たちが避難していたり動揺していたりした中、六本木ヒルズ森タワー26階ではGoogle日本法人の川島優志氏(34歳)や三浦健氏(38歳)が、独自判断でシステムやサービスの立ち上げに取り組んでいたのである。最終的には67万件以上の登録者数を集め、大きな注目を集めた「パーソンファインダー」。その立ち上げの舞台裏では何が行われていたのか、本書はドキュメント形式でその72時間を記録している。 本書はGoogleだけでなく、Yahoo!、Twitter、Amazon、ニコ動、USTREAM等、IT業界がどのように今回の震災と核被害に反応したかも記している。例えば、Yahoo!JAPA
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