「鉄道員(ぽっぽや)」などで知られる直木賞作家の浅田次郎さんが日本航空の機内誌に書いた北海道・函館朝市のカニにまつわるエッセーをめぐり、一部に事実と異なる記述があったことから、函館朝市に口頭で謝罪を伝えていた。 問題となったのは日本航空の機内誌「SKYWARD」12月号。浅田さんのところに昨年、函館の水産業者から電話があり、なじみの朝市の店と思い込んで注文したところ質の悪いカニが届いたという内容。「宅配詐欺にひっかかった」「何らかの形で個人情報が流失したとしか考えられない」などと書かれている。 エッセーを知った函館朝市協同組合連合会が調べたところ、浅田さんが以前利用した店から家族が電話を受け、カニを注文していたことが分かった。個人情報の流出もなかったことが判明したという。 浅田さんは「消費者に注意を呼びかけるつもりで書いたのだが、騒ぎになってしまい申し訳なかった」と話している。 報