人ならざる怪物“闇の種族”が跋扈する世界。 私とともに旅をするリロイ・シュヴァルツァーは、 “自由契約”の傭兵として各地を放浪していた。 そんな我が相棒にある時舞い込んできた依頼。 一見容易な依頼のように思えたそれは、 リロイを亡き者にしようとするための罠であった。 さまざまな暗殺者、獣人、組織のエージェント、 そして“闇の種族”が相棒に襲いかかり、 私もその面倒な災難に巻き込まれることとなる。 ——そういえば自己紹介がまだだったな。 私の名はラグナロク。 リロイが腰に差している剣、それが私だ。 リロイ・シュヴァルツァー 元S級の傭兵であり、その目にも留まらぬ高速の剣戟からついたふたつ名は“疾風迅雷のリロイ”。理性よりも感情が先走るきらいがあり、「度し難い」とはラグナロクの談。その身に恐るべき“獣”の力を宿している。 ラグナロク 古代科学の粋を結集して作られた意思を持つ剣。かぎりなく実体に