今年の選抜大会は、改めて応援の力を感じた大会だった。 応援団賞の最優秀賞に選ばれたのは、彦根東だった。応援団の赤いウインドブレーカーで真っ赤に染めたアルプススタンドは、まさに圧巻の一言。四隅までひとつの色で統一されたスタンドは、他に見た記憶がない。 慶応戦で、逆転3ランを打った高内希は「応援席を見て力をもらった」と語ったものだ。 ただ、もっとも応援の追い風を受けたのは、準優勝の智辯和歌山だろう。同校の応援は「C」の人文字と、ド迫力な「ジョックロック」の演奏で知られる。 準々決勝の創成館戦は最大5点差を逆転、準決勝の東海大相模戦は最大5点差を逆転した。東海大相模戦にいたっては6回裏、キャプテンを含む主力3選手による3つのエラーが重なり大量4失点しただけに、雰囲気は最悪だった。中谷仁コーチが振り返る。 「野球を知ってる人なら、完全にあきらめるでしょう。流れ的に完全に負けなのがわかりますから。で
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