昔、仕事が遅い部下へ向けて書いたマニュアルが出てきた。 その部下はどうしてもほかの人物に比べて不器用で、特に「手を抜く」ということができなかったため、細部に異常に時間をかけてしまう。 だが、もちろん細部に時間をかけて良いのは、それに意味がある場合だけだ。 そんな部下の「仕事が遅い」を解消する方法は、2つしかない。当たり前だが 「仕事を減らす」か 「仕事を早くする」 のどちらかだ。そして、多くの場合「仕事を早くする」よりも、仕事を減らすことを憶えさせたほうが早く結果が出る。 つまり「手を抜く」事を憶えさせるのだ。 仕事の手を抜く方針の第一は「成果につながる仕事のみを行う」である。 だが、言葉としては簡単だが、実際には手を抜く分、頭を使わなくてはならない。 その頭の使いどころを箇条書きにしたのが、以下である。 ————————- (1)成果とは何か?を書く。 成果を定義しないと、無駄な努力が発