金属が塩水にさらされると腐食が進んで錆びていきます。 普通の水より塩水の方がよく錆びる理由を知っていますか? そこには、電池の仕組みが大きくかかわっています。 金属が塩水で錆びていく仕組みと機構を簡単に説明していきましょう。 ボルタの電池 塩水で錆びる原因を考えるには電池の仕組みを知らなければいけません。 そこで、電池の基本となっている「ボルタの電池」を例にとって簡単に説明してみます。 ボルタの電池の構造 ボルタの電池は、硫酸の水溶液に、亜鉛(Zn)と銅(Cu)の電極を入れて電線でつないだものです。 ボルタの電池の反応 ボルタの電池では、亜鉛側では Zn が Zn2+ というイオンになり溶けだす反応が起こります。 そのとき、電子e–をふたつ導線に送りだします。 銅側では、水溶液内の水素イオン(H+)ふたつが、水素分子(H2)になるという反応が起こります。 その時に導線から流れてきた電子をふ
![金属はなぜ塩水で錆びるのか? その理由は電池にあった](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c31d5291abe0b88baa34395cdc7bf22ca2cb1cb7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftbits.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2019%2F06%2Fpadlock-428549_640.jpg)