抽象化とは 抽象化とは忘れる技術の一つである。 ソフトウェア設計においては「明確に決めないままにしておく」「決めないことで様々なものに適用できる」という事が大事になることがある。モノや概念に抽象化によって名前を与えてやると、明確になっていない事についても語る事ができるようになる。 例えば、ディレクトリからファイルを名前で検索して操作するようなコードを書いているとする。ディレクトリもファイルもパスがあり内容にアクセスするという部分は共通なので、ディレクトリツリーを横断的に検索するようなロジックを書くときは「ディレクトリかファイルかを区別しない存在」として扱う(例えばポリモーフィックなクラスを用意する)ことで、コードの重複を減らすことができる。 しかし「ディレクトリかファイルかを区別しない存在」を表すのに使える用語で、無定義で使える一般的な名詞はない。日常生活においてはディレクトリとファイルを