手指消毒のためのアルコール消毒液をなめた子どもが、急性アルコール中毒となり、搬送された例が島根県内で発生した。新型コロナウイルス対策で、子どもの手が届く位置にもある消毒液は、誤飲や興味本位でなめてしまう可能性がある。取り扱いにあらためて注意が必要だ。 (増田枝里子) 今年3月、県東部の保育園に通う女児(5)が突然意識不明となり救急搬送された。園での午睡前は変わりなかったが、午睡後に保育士が気付いたときにはうずくまり「目がぐるぐる回る、気持ち悪い」と訴えた。 連絡を受けた母親(43)と近くの小児科を受診し、点滴を受けたが、呼びかけに反応しないため搬送された。血液検査やCT、MRI検査では異常は見つからず、原因が分からないままだった。 午後9時半ごろに意識が戻り、30分後には会話ができるようになった。女児は午睡時、室内にあったスプレータイプのアルコール消毒液をこっそり手につけ、なめる行為を繰り