なぜ食べ物を備えるのか 首都直下型地震(東京・埼玉・千葉・神奈川)では、460万人が避難生活を送るといいます。また、静岡県の駿河湾から九州にかけての沿岸部約700kmに及ぶ南海トラフ巨大地震では、10県151市町村に被害が広がると想定されています。地震、津波にとどまらず、火山の噴火、事故など大規模災害はいつ起こるか予想が立ちません。こうした異常事態が起こったとき、これまで「普通」であった食事環境は一変します。ガス・水道・電気がストップして台所で料理ができません。食品生産や流通がストップし、食べ物や飲料水が不足します。なじみの外食店、総菜店、食料品店が閉まります。では、どうすればよいのでしょうか。 異常事態が起こった不自由なときに食べる食べ物を「災害食・非常食」と呼んでいます。そのときのために、あらかじめ手元にためて(食べ物の預金)、備蓄しておくことが必要です。自分のものは自分で用意しておく