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モテてモテてしょうがないが故に、人生がたいへんなコジョウ・ミミエ(仮名)さんのお話第二話でございます。 第一話はコチラとなっております。 考察「大和撫子の声について」 今更これを言うのはなんなんですが、実はミミエさんは際立った美人というわけではありません。 私の友人にもミミエさんよりかわいいな、綺麗だな、と思える子は幾人もいます。 だけどその中の誰ひとりとして、ミミエさんほどにモテることはない。 じゃあミミエさんの異常なモテの理由って何なの、というのは周りの人間にとっては深い謎に包まれていました。たぶんヘテロ男性じゃないとその理由の核心はつかめないんだろうな、と私は未だに思っていますが、ミミエさんには一つ、際立った特徴がありました。 人当たりがとてつもなく良くて。 声がうっとりするような甘さと美しさを持っており。 心地よく耳をくすぐる優しくて柔らかくて感じの良い、そんな口調で話をするのです
今でこそ頭はベリショー、足元はカーゴパンツにスニーカーとかでうろうろしているあたしですが、長い髪でフルメイクしてスカートはいて生活してた時期もあったんでした、そういえば。あれはあれで自分が「女装」または「女のコスプレ」をしてるみたいですごくおもしろかったです*1。やってみると化粧もおもしろかったし、そういう格好をすること自体はとても楽しかったことを覚えています。 でも1〜2年でそういう格好はすっぱりやめました。理由は「『女のコスプレ』期間中は、人生でいちばんたくさん痴漢に遭遇したから」。 髪を伸ばしてスカートはくようになったとたん、映画館で触られる、電車で触られる、帰り道の街灯下にパンツおろした男が待ち構えてる、あげくの果てに女性専用アパート*2に侵入した痴漢に包丁で切りつけられるというすげー嫌な事態に陥ったんです。全部が全部偶発的なもんならまだしも、特に最後のはそうじゃなかったのが怖い。
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