あたかも目の前にステージが再現されるかのようなサウンド。作曲家が本当に表現したかった「音」、演奏家が届けたかった「音」を再現することを目指して作られた「極めて楽器的に鳴る」スピーカー。スピーカーの周囲を移動してみると、そこに演奏者たちがいるかのように位置によって音の聞こえ方が変わります。一方、距離が近くても遠くても音量に大きな差は出ません。 「例えばバイオリンの音は、コンサートホール全体を包み観客を魅了します。一方、楽器の傍にいる奏者自身も心地良い音量と音色を感じています。楽器に距離が近いからといって、奏者に大音量で聞こえているわけではありません」とイメージを語るのは、製造メーカーであるエムズシステム代表の三浦 光仁さん。「一般的なスピーカーは一方向に音を放ちます(指向性)。一方、エムズシステムのスピーカーは音が360度に広がり(無指向性)、部屋全体を音で包み込むのが特徴です。」(三浦さ