「コレステロールが高いから卵をひかえる」が無意味である単純な理由とは? 誤解の原因は100年以上前の実験だった 「卵」と「コレステロール」の迷信 コレステロールが高いと聞くと、反射的に「卵をひかえなければ」と思う人が少なくありません。こうしたイメージのもとになったのは、約100年前にロシアでおこなわれたウサギを使った実験です。 ウサギに大量に卵を食べさせたところ、コレステロールの数値が上がりました。しかし、その後の研究により、この結果は人間にはあてはまらないことがわかっています。 ウサギは草食動物なので、コレステロールをほぼ100%体内で合成しています。そのため、余分なコレステロールを体外に排出する仕組みが発達しておらず、人工的にコレステロールを摂取させると、食べたら食べただけコレステロール値が上がってしまうのです。 人間はウサギと違って、口から入るコレステロールの量が増えると、体内での合