笑って転げ回る映画。その美しさに見とれる映画。このスケベ映画にあきれる映画。これほど監督が遊んだ映画も最近珍しい。 1907年という時代にミシガンにあった健康病院。コーンフレークを発明した実在のケロッグ博士の伝記。伝記映画といえばあくびが出るが、これは見とれあきれてヨコバラが痛くなる。 この病院は健康のため、まず第一が禁欲。次いで菜食主義。ここに入院すると毎日カンチョウでウンコを調べる。毎日電気ショックをかけて全身を揺さぶらせる。 ここに若き夫婦(マシュー・ブロデリックとブリジット・フォンダ)が訪れる。理由は夫のからだの弱り方。はっきり申せばアソコが立たぬ。それの治療が面白い。また若き婦人が病弱で悲しむのをヒゲの若き医者が彼女のマタに手を突っ込んでひねくりまわす治療のいやらしさ。 かく申せばこの映画、アレが目的のゲス映画と思われそうだが、さにあらず、その時代色の美しさ、その登場者の時代衣装
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