終業式が終わり夏休みが始まりました。ロードサイドのショッピングモールで、今では地方都市の定番となったヤンキースタイルの男の子やキャバ嬢メイクの女の子の姿を沢山見かけるのも、そのせいかもしれません。 ところで、ヤンキースタイルに限らず、昔は思春期のファッションやスタイルって、大人世代や親に対するカウンターとしてかなり重要だったと思うんです。昭和時代後半の「ツッパリ」なんかが典型的ですが、たとえ親や社会から鼻つまみ扱いされようとも敢えてそのスタイルを選ぶのは、心理的に自立していくプロセスの一環としてそれなりに意味がありました。もちろん、そういったヤバいファッション・ヤバいスタイルを選ぶからには親や教師から睨まれてしまいますし、やりすぎて非行に至ってしまうリスクもあります。けれども「親から自立したアイデンティティの構築」という思春期の発達課題をクリアするにあたり、そういった社会的逸脱を必要とした