2011年現在、中東や北アフリカで自由を求める人々のデモが繰り広げられている。 彼らは急進的に旧体制を打破し、変革を求めている。 その国々の多くが、人口の50%近くが24才以下の若者たちだ。 ムバラク政権を倒したエジプトでは、ムバラク大統領が誕生した1980年のエジプト人口4400万人が2010年に8400万人と30年で倍増している。そのうち、24才以下が52%(日本は23%)だ。 若者の割合が一定を超えた時、その社会は不安定化する。 これが、『自爆する若者たち』でグナル・ハインゾーン氏が分析されていることだ。 中東も、北アフリカも、政治情勢や経済状態はともかく、20世紀から21世紀にかけて、人口が爆発的に増加している。この人口爆発は一組の夫婦が2人ではなく、4人、5人、6人と子供を出産することで支えられる。 生まれた子供たちは、必ずしも餓えるわけではない。むしろ、親世代よりも