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2008年7月18日のブックマーク (1件)

  • oppama blog : 不自然な視点移動

    パン、ティルト、ドリー、クレーン。カメラワークにはいろいろな種類の撮影方法があって、それぞれを上手く使い分けてひとつの映像は作られている。ただ、ズームショットだけは他のカメラワークと少し勝手が違う。よくドリーショット(ドリーイン、ドリーバック)とズームショットを混同することが多いけれど、被写体それぞれの遠近感の変化を見れば、そこには明らかな差がある。考えれば誰にでも分かることなのでいちいち説明をするつもりはないけれど、ただ僕がズームに対して面白いと思うのは、それが人間の目には起こりえない、あくまでカメラという技術による視点移動であるという点だ。  ズームショットと聞いて思い出すのはルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』(1971)だ。美少年に魅了された老人の心情をズームショットによって表現している名作である。けれど、何度も繰り返されるズームショットを僕は初めとても毛嫌いしていた。誤解