2017.09.22 16:00 シリーズ累計25万部突破! 10年代ケータイ小説の金字塔、『溺愛』はいかにして生まれたか。 2000年代前半〜半ばにかけて大ブームを巻き起こし、不況の出版界にミリオンヒットを連発させたケータイ小説。「一過性のブームであり、今は見る影もない」と思われがちなジャンルですが、その見方はいささか乱暴です。「月間15億PVを誇るケータイ小説サイトを「廃れた」と言えるのか」でも書かせていただいた通り、ケータイ小説はまだまだ現役。『恋空』以降も、ケータイ小説界からは多数の書籍が生まれ、若年層を中心に、女性の心をつかんでいます。 その中でも近年ヒットした作品の一つが、国内最大手ケータイ小説サイト「魔法のiらんど」から生まれた『溺愛』シリーズ(KADOKAWA/2015〜)。双子の妹まりかの陰謀で全てを奪われた女子高生、ゆいかをヒロインとした恋愛物語で、シリーズ累計25万部