マーカー原油は、国際的な原油取引の際に、価格決定の基準となる指標原油のことをいいます。これは、産油国と輸入国の原油取引において、価格指標とみなされるもので、現在、米国産WTI原油、北海ブレント原油、中東産ドバイ原油の3つがあり、その動向は世界中で広く注目されています。 目次:コンテンツ構成 マーカー原油の概要 マーカー原油の変遷と価格決定 マーカー原油の概要 世界の原油取引は、消費地ごとに、北米(NYMEX)、欧州(ICE Futures Europe)、アジア(シンガポール取引所、東京商品取引所・・・)といった三大市場が形成されています。 それぞれにおいて、米国産WTI原油、北海ブレント原油、中東産ドバイ原油が「マーカー原油」として取引され、これらの市場価格(スポット価格・先物価格等)を基準に、品質による価格差などを考慮して、多種多様な原油の販売価格が決定されています。 その中でも、WT