「頭痛や寒気がして、熱があるかと思って体温を測ってみたら、35度台だった」「だるくて風邪かと思い、体温を測ったら、平熱よりも低かった」なんて経験、ないだろうか。 熱があるように感じて、体温を測ってみると、なぜかいつもより低いことがある。 風邪の症状なのに体温が低いときって、どういう状態なのだろうか。何かの病気だったりしないだろうか。 『ここ10年で、これだけ変わった! 最新医学常識99』(祥伝社黄金文庫)等の著書を持つ、医療法人社団池谷医院の池谷敏郎院長に聞いた。 「体調が悪く、頭痛や寒気がしているのに、体温が低いという場合はときどきありますね。もしかしたらこれから熱が上がるところなのかもしれませんし、すでに熱が出ていて、体温を下げるために汗をかき、下がったところなのかもしれません。あるいは、脇に汗をかいていて、うまく脇窩の体温を測れていない場合もあります」 発汗によってかえって普段よりも