ボーイスカウトの全米大会 親から怒りの声が渦巻く 【ワシントン高本耕太】東部ウェストバージニア州で24日に開かれたボーイスカウトの全米大会でトランプ米大統領が行った演説に、参加者の親たちから批判が上がっている。政治色の強い話はしないとの過去80年の慣例を破り、大統領選の勝因分析や対立候補のクリントン元国務長官批判など、「トランプ節」全開の内容だったためだ。インターネット上には「息子を退会させる」といった怒りの声が渦巻いている。 会場となったキャンプ場で、トランプ氏は12~18歳の少年が大半の聴衆約4万人を前に35分にわたって演説。「私の対立候補は(中西部)ミシガン州で勝てると思って力を入れなかった」「オバマケア(医療保険制度改革)廃止法案が通らなかったら厚生長官はクビだ」などと語った。