戦後の帰還事業で北朝鮮に渡り、その後脱北して日本に戻った川崎栄子さん(75)が16日、東京都内で記者会見し、事業が国際法上の人権侵害に当たるとして、今月20日に金正恩朝鮮労働党委員長らの責任追及を求める申し入れをオランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)で行うと明らかにした。川崎さんは「北朝鮮を法律の舞台で裁くべきだ」と訴えた。 申し入れでは、在日朝鮮人らを「北朝鮮は地上の楽園」とだまして日本を離れさせたことを「非人道的行為」とし、現在も北朝鮮に残る人々への人権侵害が継続していると主張。事業を推進したとして在日本朝鮮人総連合会幹部の責任追及も求める。