外来で風邪と同様に多い症状として、下痢があげられます。 急性下痢症とは、 急性発症で(発症から14日以内)、軟便、水様便が普段よりも一日3回以上増加しているもの と定義されています。 原因は90%が感染が原因で、その多くはウイルスとされています。 その他の原因としては、薬剤性、中毒性、虚血性と続きます。 ウイルスの代表格は、冬季に流行するロタウイルス、ノロウイルスです。 (最近ロタウイルスに対する予防接種が開始となり、罹患者は減少傾向だそうです) 細菌でマークすべきは、サルモネラ菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌です。 また、海外渡航歴があれば赤痢菌、コレラ菌も考慮に入れます。 抗菌薬を直近で内服していれば、偽膜性腸炎という病気も考慮する必要があるでしょう。(原因はクロストリジウム・ディフィシルという病原体です) 腸チフス、パラチフスという病原体もありますが、下痢をともな