大阪のシンボルともいえる大阪城(大阪市中央区)。その威容は世界各国の観光客を引き寄せ、ライトアップされた日没後は昼間とはまた違った、優美なたたずまいを見せる。ところが、大阪城の魅力向上を目的に西の丸庭園で開かれた人気テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」のイベント中、普段のライトアップが中断されることに。これに憤慨したのが、夜の大阪城を自宅から毎日鑑賞していたという近所の男性だった。「市民の楽しみを奪う違法行為だ」。男性は大阪市に損害賠償を求めて法廷闘争に打って出た。ナニワっ子の熱き大阪城への思いを、裁判所はどう受け止めたのか。 暗闇に浮かぶ天守閣…美しい夜景が一変原告は、城から半径約1.5キロ圏内に住む坂本真一さん=仮名。訴えによると、ライトアップが中断されたのは昨年11月〜今年3月のこと。普段は日没から午後11時半まで点灯されているが、期間中はその姿を拝むことができ