SMAPがいない2017年がはじまりました。これからジャニーズはどこへ向かう? 日本のエンターテインメントの未来は? 音楽業界の構造的変革を論じた話題書『ヒットの崩壊』の著者・柴那典氏(音楽ジャーナリスト)と、ジャニーズを戦後日本のあり方に関わるカルチャーとして捉えた『ジャニーズと日本』の著者・矢野利裕氏(批評家)による新春特別対談をお届けします。 ネットを活用しないジャニーズの特異的な姿勢や、SMAPが背負ってきたテーマを代表的な楽曲から論じた第1回に続き、論点の舞台はJ-POPへ。 「ジャニーズのエンターテイメントは、日本をアメリカ化する営みの中で戦後50年続いてきた」という観点から、星野源『恋』やAKB48『恋するフォーチュンクッキー』といった「踊る楽曲」を通り、新たな日本文化となった「過圧縮ポップ」にまで話は広がっていきます。 星野源とジャニーズ──リアルか、フェイクか 柴 アメリ