六年生のとき、児童会の役員に立候補させられたことがある。児童会というのは、小学校における生徒会のことである。なぜわたしが選挙にでることになったのか、その経緯はまったく覚えていないのだが、当時わたしの学校はクラスを六つくらいの班にわけて、それぞれに班長を決めて各班ごとに行動させていたから、そこで班長をやっていたわたしが候補に選ばれた、というようなことだったのかも知れない。 選挙活動の一環として、候補者は選挙ポスターの作成をしなければならなかった。そのポスターを校舎の入口にはって、生徒たちに見てもらうわけだ。このポスターには、子どもならではのしきたりがあって、候補者は自分の好きなまんがや、アニメなどの絵を描くことになっていた。絵の上手な候補者は当選の確率が上がる。また、もし自分の好きなまんがの絵を描いている候補者がいれば、「おっ、この人は僕と同じまんがが好きなんだな」とシンパシーが生まれ、一票
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