3日午前4時ごろ、東京都千代田区神田神保町1、「柏水堂ビル」(鉄筋5階建て)の4階の洋菓子店オーナー、吉田奎子さん(86)方から出火、寝室約15平方メートルを焼いた。焼け跡から吉田さんとみられる女性が救出されたが、全身やけどで死亡が確認された。警視庁神田署は、身元の確認を急ぐとともに出火原因を調べている。ビル1階の洋菓子店「柏水堂」は1929(昭和4)年創業の老舗。取材したタウン誌「おさんぽ神保町」編集長の石川恵子さん(36)によると、店には太宰治や三島由紀夫も訪れていたという。 神田署によると、吉田さんはビル4階で1人暮らし。同店と2、3階のケーキ工場を家族と経営していた。【酒井祥宏、堀智行】 【関連ニュース】 太宰治生誕100年:作品と生涯、再び脚光 各地で記念イベント 昭和毎日:三島由紀夫「宴のあと」名誉棄損事件 太宰治:生誕100年「桜桃忌」 今週の本棚:太宰治 生誕1