身の危険を感じるなどの体験は遺伝子に変化を引き起こし、次の世代に受け継がれることがあるという研究報告をアメリカの研究チームが発表しました。 アメリカのエモリー大学の研究チームは、オスのマウスにサクランボに似たにおいを嗅がせながら足に電気ショックを与え、このにおいを恐れるように訓練しました。 そして、このマウスをメスのマウスと交配させ、生まれた子どものマウスに同じにおいを嗅がせたところ、子どものマウスは、電気ショックは与えていないのに、においを恐れる行動を示したということです。 これらのマウスを調べたところ、精子の遺伝子に変化が起きていたということで、研究グループでは、特定の体験は遺伝子の変化を引き起こし、生殖細胞などを通じて次の世代に受け継がれるとしています。 研究グループによりますと、こうした現象の研究を進めれば、さまざまな恐怖症やPTSD=心的外傷後ストレス障害などの解明につなが
