発売1カ月半で店頭から消えた製品がある。P&Gジャパン(神戸市東灘区)が2月に発売した、洗濯時に衣類に香りをつける専用製品だ。昨夏に同商品が先行発売された米国では、洗濯物への香りづけが定着済みで好調な売れ行きを示したが、日本ではそこまで浸透していないとみたようで、「想定以上の売れ行き」(同社広報)がすぐに在庫切れへとつながった。米国発の柔軟剤から始まった洗濯物への香りづけブームは日本メーカーをも刺激しており、米国発の新製品で“香り市場”が新たな段階に入ろうとしている。 同社が2月に発売した「レノアハピネス アロマジュエル」は、水に溶ける細かい粒状の芳香剤。洗濯槽に直接投入することで、洗濯後の衣類に柔軟剤の香りを付けることができる。香り付きの柔軟剤では調整できない“香り加減”を、投入量の調節でいかようにでもできるのが強みだ。 製品化したのは、柔軟剤の愛用者から「もっと香りが強く残らないか