暇空茜(ひまそらあかね)氏の味方をする――そう決めたきっかけは、今年に入って起きた書店脅迫事件だ。 暇空茜(ひまそらあかね)氏の著作「ネトゲ戦記」の出版を巡り、書店および出版社に書店を訪れた客に対する無差別放火殺人予告が届いたのだ。 しかも、脅迫を公にするなと言う指示付きで。 著者である暇空氏の独断でこのことは明るみにされたが、マスコミ各社はほぼ全てが報道をせず、暇空氏への取材もないままとなった。 結果、本来なら大騒ぎになるはずの作家クラスタの間でも、この話題はタブー化し、今になるまでまともな議論がされたことはない。 僕にはこれが信じられなかったのだが、確かにこれを口外しているのは暇空氏だけであり、暇空氏は公金不正を追及している相手から「デマを言っている」などと主張されている人物。おいそれと乗っかるわけにはいかないのだろうというのは理解できた。 作家の中では室井佑月氏だけが、堂々とこの問題
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