A. 肖像をはじめとするお札の様式は、通貨行政を担当している財務省、発行元の日本銀行、製造元の国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法によって財務大臣が決めることになっています。 お札の肖像の選び方には、法令等の制約はありませんが、おおよそ次のような理由で選定されています。 偽造防止の観点から、なるべく精密な写真を入手できること肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていることこうした観点から、現在のお札の肖像は、明治以降の人物から選ばれています。 お札のデザインに肖像が描かれているのは、人の顔や表情のわずかな違いにも気がつくという人間の目の特性を利用しています。 A. 日本のお札に初めて肖像が登場したのは、明治14(1881)年に発行された「改造紙幣壱円券」です。これ以降、令和6(2024)年7月