季節合わせ読みをしてる関係で『くもりガラスの向こう側』以降を読んでないのでとんちんかんなこと書くかも知れませんが、かーずさんとこで紹介されていた記事について。 マリみてはいわゆる百合じゃない! 「似たような話をどこかで読んだなー」と思って検索したら、ありました。 仮説:「百合」という語の迷走は『黄薔薇革命』から始まった? ──『黄薔薇革命』のあとがきで紹介されていた「ソフトだけど完全に百合」というフレーズが一人歩きしてしまった結果、「百合」という言葉の持つ意味が誤解されてしまったのでは──という仮説ですね。 だとすると後発作品が云々と言うよりはむしろ、元々「百合」という言葉にはマリみてから想起されるような「プラトニックな関係」みたいなニュアンスはなかったということになりそうです。 そうすると、マリみてと似て非なる作品の濫発は、どっちかというと「本来の百合」への回帰現象と言えるのかも知れませ
言語ゲームは後期ウィトゲンシュタインの著作「哲学探究」で提出された用語である。はっきり言ってしまうと、言語ゲームという用語は多くの人に使われているが、当のウィトゲンシュタイン自身がきちんと定義してない上に、この用語を多様な文脈で用いているので、この用語を説明するのは困難だ。ネット上を探しても適切な定義はなかなか出てこない*1。しょうがないので、まず言語ゲームの特徴を説明した後で、それを進化論の理解へとつなげてみたい。 ここで言語ゲームを本格的に説明する気はまったくない。するのは一部の特徴への言及である。語を正確には定義できないことは言語ゲームから帰結することでもあるが、それは置いとく。言語ゲームの特徴は規則が前もって決まってはいないことである。「あいつは賢いよな」と発言したとき、その言葉を文字通りに受け取れば「ある人物が賢い」ことに関する記述や報告である。しかし、相手がこれを皮肉や冗談と受
質問 欧米で『バイブルブラック』の人気が高いのはどうしてですか。 回答 OVA『バイブルブラック』は他に類を見ない作品です。成人ANIMEはたくさん観てきましたが、ANIMEファン大会でコスプレされたものとなると『バイブルブラック』しか思い出せません。信者を生むような人気作は成人ものにいくつかありますが、それが堂々と顕示されるとなると、もはや並みではありません。 この人気の高さの理由は一つには絞れないと思います。人気に直結するような魅力的な設定が複数、そして等しく作品内にあって、それらが融合された結果、他に類のない作品になったのだと言えそうです。 キャラクター・デザイン、物語、作品全体のカラー、それに中身がうまく絡み合い、印象的な効果を挙げているのです。個々の素材はそんなに非凡ではないのですが、これらが融合された結果、『バイブルブラック』は現在のようなカルト人気作の地位を獲得したのだと思い
6月26日(日)に中野サンプラザホールで開催された「声優だって旅しますスペシャルイベント」の模様をレポートしたい。 このイベントは2015年12月~2016年2月までアニマックスにて放送された人気声優が気ままに旅するロケ […]
「布教」っていうのは、もちろん「あなたはーかみをーしんじまーすかー?」じゃなくて、自分が読んで面白かった本なんかを他人にも勧めることね。 なにか気に入った作品ができたとき、オタクはそれ一つにのめりこむ。広く浅くというより狭く深く、もう魂を捧げる勢いでハマっていく。いわゆる「信者」というやつである。手始めに周囲の人間に「これ面白いよ」と勧め、ネット上でも「これ面白いよ」と勧める。布教用に同じ本をもう一冊買っている人もいるそうだ*1。まさに宗教である。 一方で、布教活動に必死になりすぎて、単なる押しつけになっていることも多い。その必死さが「オタクってきもい」と思われる原因の一つにもなっている。というか、「信者」とか「布教」とかって呼び方には多少の揶揄が含まれているだろうと思う。 なぜ、そこまでしてオタクは「布教」に励むのであろーか。 1.打ち切りを防ぐため わりとよく使われる主張だけど、現実的
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