『勝ち続ける力』将棋の名人・羽生善治と、翻訳家・柳瀬尚紀による対談集、 「勝ち続ける力」は、改めて羽生名人のベーシックな考え方を 知ることの出来る、ファンには興味深い一冊でした。 世の中には様々なゲームがあり、そのそれぞれにコンピュータという 新しい挑戦者が加わっていることは、かなりの方が最近のニュースで 目にしているのではないかと思います。 チェスの世界チャンピオンにスパコンが勝った、という話題は 数年前に世間を多少賑せましたし、オセロではすでにプロよりも コンピュータの方が強いのが当たり前のようです。 そんな中、最後の牙城ともいえるのが将棋と囲碁かもしれません。 いずれも（コンピュータにとって）複雑なルールと、 過去数百年にわたって先人たちの築き上げてきた知識の蓄積によって ほんのちょっと前まではプロの足元にも及びませんでした。 しかし、現在では将棋における最強クラスのプログラムは アマ名人クラスと互
