以前からリスペクトしていた松岡正剛氏がなくなった。80歳であった。以前から肺がんで闘病していたことは知っていた。最近は近江ARS(Another Real Style)というプロジェクトに力をいれていて、多くの人々を巻き込みながら近江地方から日本の別様のあり方を模索する試みをされていた。つねに固定観念や既成概念に対して異議をとなえたり、より自由化・流動化をうながすような言論を展開されていて、そこから多くの勇気と刺激をうけた。感謝の気持ちとともにご冥福をいのりたい。 私は高校時代に「遊」という雑誌にであって以来、松岡正剛氏のファンである。もう何十年も前のこと。本屋でその雑誌を見たときには「何だこれ?」というクエスチョンマークが頭にたくさん浮かんだ。たしかその号は1003号で創刊第3号だったと思う。文系や理系のいろいろな論文、とんがったデザイン、松岡正剛氏の縦横無尽のぶっとんだ文章。何をテーマ