■石巻日日新聞「被災した事業所の復興を第一に急ごう」(9月11日付) 大規模ショッピングモールに人は集い、石巻市は日常を取り戻したように見える。が、海に近づくにつれ、交差点の信号機は壊れたまま。商店街は歪んだシャッター、ガレキだらけの内部をむき出しにした店も目立つ。街を襲った津波の爪痕は色濃く残るが、それでも石巻日日新聞報道部長の武内宏之氏は、「6か月で、ここまでキレイになりましたよ」と、この半年を振り返る。 「津波で流された膨大なヘドロやガレキなどが道に積み重なっていましたが、そのほとんどが撤去され、クルマも走れるようになりました。目に見える部分については、だいぶ片付いてきましたね」 が、ガレキが撤去されたことで、沿岸部の南浜地区、門脇地区は、ほぼ骨組みだけとなった一部の建物を除き、更地に近い状態。ここが住宅地だったとは想像ができない景色だ。「これまでは環境を整えている段階で、本当の