木枯らしと孤独が骨身に染みる…秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれているけれど、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのだろうか? 真相を確かめるべく、精神科医のゆうきゆう先生(ゆうメンタルクリニック総院長)に聞いてみた。 「心理学の研究では“身体の温かさ”と“心理的な温かさ”には密接な関係があるとされ、気温が下がるにつれ気持ちが落ち込むと言われています。しかし、強い落ち込みが続く場合には“季節性うつ”を疑う必要があります」 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのだ。エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なんだとか。 「なかでも10月から3月頃にみられる“冬季うつ”は、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなるこ