ブックマーク / www.tokyo-np.co.jp (68)

  • 東京新聞:「長く生きても…戦争責任いわれる」 昭和天皇85歳 大戦苦悩:社会(TOKYO Web)

    昭和天皇が八十五歳だった一九八七(昭和六十二)年四月に、戦争責任を巡る苦悩を漏らしたと元侍従の故小林忍氏の日記に記されていることが分かった。共同通信が二十二日までに日記を入手した。昭和天皇の発言として「仕事を楽にして細く長く生きても仕方がない。辛(つら)いことをみたりきいたりすることが多くなるばかり。兄弟など近親者の不幸にあい、戦争責任のことをいわれる」と記述している。 日中戦争や太平洋戦争を経験した昭和天皇が晩年まで戦争責任について気に掛けていた心情が改めて浮き彫りになった。小林氏は昭和天皇の側近として長く務め、日記は昭和後半の重要史料といえる。 八七年四月七日の欄に「昨夕のこと」と記されており、昭和天皇がこの前日、住まいの皇居・吹上御所で、当直だった小林氏に直接語った場面とみられる。当時、宮内庁は昭和天皇の負担軽減策を検討していた。この年の二月には弟の高松宮に先立たれた。

    東京新聞:「長く生きても…戦争責任いわれる」 昭和天皇85歳 大戦苦悩:社会(TOKYO Web)
  • 東京新聞:平和でなければ芝居続けられぬ 俳優座、反戦に絞り年間上演:社会(TOKYO Web)

    を代表する劇団の一つ、劇団俳優座(東京・六木)が、反戦平和の願いを込めた芝居に絞った上演活動に取り組んでいる。夏の参院選で改憲が争点として浮上する中、若者の団体や紙「平和の俳句」選者の俳人金子兜太(とうた)さんらが応援団を結成。劇団は「平和でなければ芝居は続けられない。演劇を上演すること自体を平和運動にしたい」と意気込んでいる。 (五十住和樹) 劇団の創設は戦時中の一九四四年二月。創設を伝える新聞では、メンバーの千田是也(せんだこれや)さんが、治安当局に目を付けられていたため、検閲を考慮し名前を出さなかった歴史もある。 制作担当の下(しも)哲也さん(64)によると、集団的自衛権行使を政権が認め、戦争へ向かう空気が広がってきたことを受け、劇団員には「国民が戦争に駆り出される近未来にしたくない」との思いが強く、反戦平和の演目を年間上演することを決めたという。

    東京新聞:平和でなければ芝居続けられぬ 俳優座、反戦に絞り年間上演:社会(TOKYO Web)
  • 東京新聞:「白杖SOS」知って ポーズ普及に関係団体が本腰:社会(TOKYO Web)

    白い杖(つえ)を体の前に高く掲げ、立ち止まる人がいたら何を意味するか、ご存じだろうか。視覚障害者が助けを求めるポーズで、「白杖(はくじょう)SOSシグナル」と呼ばれる。考案されて四十年近くがたつが、一般に知られておらず、障害者団体は普及に腰を入れ始めた。九日まで「障害者週間」。 (荘加卓嗣) 「いつもと逆の方向に向かったら迷ってしまった。ちょっと困ったな」。七月の夕方、東京都新宿区内。団体職員小川敏一さん(34)=埼玉県富士見市=が白杖を掲げ、歩道に立ち尽くしていた。 生まれつき弱視だった。右目は光を感じる程度。左目は矯正しても視力が0・03で、視野欠損がある。それでも週に五日、福祉器具を販売する新宿区内の職場に一人で通っている。電車を乗り継ぎ、一時間弱の道のりだ。

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  • 東京新聞:「マジンガーZ」の作曲家 卒寿の宙明サウンド健在:社会(TOKYO Web)

    アニメ「マジンガーZ」などテレビ映画の主題歌、BGMの作曲で知られる渡辺宙明(みちあき)さん(90)の卒寿記念コンサートが三十日、東京で開かれる。代表曲を生演奏するコンサートを自ら監修、オーケストラを指揮する。音楽番組でAKB48などの流行曲をチェックし携帯端末で映像を見る生活で、「現役作曲家では一、二の最高齢」と音楽関係者も驚く活発な仕事ぶり。「自分の持ち味が結果的に若者に受けているのかな」と喜んでいる。 宙明さんは名古屋市生まれ。東京へ転居し府立三中(現・都立両国高校)の友人が持っていたハーモニカで音楽に目覚め、当時の洋画を見て作曲家を志した。 戦後は東大に入り、知人の紹介で作曲家の故團伊玖磨(だんいくま)さんに師事。CBC(中部日放送)のラジオドラマ「アトムボーイ」で作曲家デビューした。三十代は映画音楽を中心に活動し、その後はテレビ番組にシフト。四十七歳で特撮ドラマ「人造人間キカ

    東京新聞:「マジンガーZ」の作曲家 卒寿の宙明サウンド健在:社会(TOKYO Web)
  • 東京新聞:4歳「スパイ」の汚名 沖縄戦 渡野喜屋の悲劇:社会(TOKYO Web)

    太平洋戦争末期の沖縄戦では、住民が根こそぎ軍事作戦に動員された。このため、投降する住民を日兵が「スパイ」と見なし、殺害する事件が相次いだ。背景には、軍事機密の漏えいを防ぐ法律があったが、被害者のほとんどは正当な理由もなく、口封じのために殺された。加害者側の日兵も飢えや恐怖に追い詰められていた。そんな中で起きた残虐な行為が、戦争の陰惨さを浮き彫りにする。 (安藤恭子) 七十年前、全身に飛び散った手りゅう弾の破片が、今も体をむしばむ。「私は、四歳で『スパイ』として処刑された」。沖縄県読谷村(よみたんそん)出身の仲政子さん(74)=大阪市=は、悲しげに笑う。日兵が住民を虐殺した「渡野喜屋(とのきや)事件」で生き残った。 一九四五年五月、米軍に捕らえられた仲さん一家は、県北部の渡野喜屋(大宜味村(おおぎみそん))の集落に収容された。村議だった父が、米兵にもらった料をほかの人に配るのを、

    東京新聞:4歳「スパイ」の汚名 沖縄戦 渡野喜屋の悲劇:社会(TOKYO Web)
  • 東京新聞:ニセの歴史か 「江戸しぐさ」 史料の裏付けなし:特報(TOKYO Web)

    「江戸しぐさ」なるものが、小学校の道徳教育や自治体の市民講座でもてはやされている。江戸時代の商人たちが人間関係を円滑にするために培ってきた生活マナーらしいが、その存在を裏付ける史料は存在しておらず、当の江戸とのつながりは定かではない。歴史研究家は「ニセの歴史」などと指弾する。発信源を探ってみると、その名もずばり、NPO法人「江戸しぐさ」にたどり着く。国や自治体はこの主張に乗っかっていた。 (林啓太) 【こちらは記事の前文です】 記事全文をご覧になりたい方は、東京新聞朝刊または、携帯電話の有料会員サービス「東京新聞・東中スポ」をご利用ください。 東京新聞は、関東エリアの駅売店、コンビニエンスストアなどでお求めいただけます。 「東京新聞電子版」なら全国どこでも、また海外でも、記事全文が紙面ビューアーでご覧いただけます。 購読・バックナンバーをご希望の方は「新聞購読のご案内」をご覧ください

  • 東京新聞:9条の会の出店拒否 「国分寺まつり」毎年参加一転:社会(TOKYO Web)

    東京都国分寺市で十一月に開かれる「国分寺まつり」で、毎年ブースを出している護憲団体「国分寺9条の会」が今年の参加を拒否されたことが二十八日、分かった。市などでつくる実行委員会は、内容が政治的であることを理由としている。9条の会は「表現の自由のじゅうりんで、到底承服できない」と同日、実行委と井沢邦夫市長に参加を認めるよう要請書を提出した。 (林朋実)

  • 東京新聞:美味しんぼ批判 行き過ぎはどちらだ:社説・コラム(TOKYO Web)

    被災者の切実な声が届くのか。それとも風評被害を増すのだろうか。漫画「美味しんぼ」が物議を醸している。何事にせよ、問題提起は必要だ。だがその表現には、もちろん思いやりも欠かせない。 「美味しんぼ」は一九八三年から週刊漫画誌上で連載されており、昨今のグルメブームの発信源とされている。東日大震災後は、被災地を取り巻くの問題などにほぼ的を絞って、問題提起を続けてきた。