2014-09-07 あなたのせいで、ゆきちゃんがかわいそうだったよ 記憶の欠片 考えごと 小学生の頃、私は身体障害を持つゆきちゃんと給食当番のペアを組んでいた。今となっては彼女の障害の理由は思い出せないが、ゆきちゃんは半身麻痺を抱えており右手右足が不自由だった。 photo by Brandon Christopher Warren とはいえ、彼女は身体の不自由など物ともせずに健気に頑張っていた。ゆきちゃんとは当番を通じて仲良くなり、気づけばいつしか私は彼女の世話役になっていた。世話役と言ってしまうのはおこがましいし失礼かもしれない。しかし階段の昇り降りや体操服への着替えなど、いくら彼女なりにコツを掴んでいると言っても、授業の始まりを告げるチャイムの音に間にあわせるのは難しかった。 ある日、私はインフルエンザに感染して学校を休むハメになった。熱にうなされ動かせない身体に無力感を覚えなが
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