女性新入社員が過労自殺した広告代理店最大手・電通は22日、新年恒例の「電通年賀会」を来年は中止すると発表した。電通は今月7日、社員に違法な長時間労働をさせたとして東京都港区の本社と関西、中部、京都の3支社が家宅捜索を受けており、広報部は「労働環境に関する一連の事態を重く受け止めた」としている。 【一斉に消灯された電通本社】午後10時に全館消灯 年賀会は来年1月、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡でそれぞれ開催予定だった。例年は石井直社長ら役員が出席し、取引先を招く。 広報部は「引き続き、社員の健康と法令順守のために労働環境の改善に取り組むとともに、取引先をはじめステークホルダー(利害関係者)の信頼の回復に向けた改革を進める」としている。【早川健人】