note.com 「高次元科学への誘い」と題された上記のブログ記事について、感想を書いてみたいと思います。 敢えてコメントを書こうと思ったのは、この記事が、 いま関心をもっていることに深く関連していること 内容が面白いこと しかし、私の考えとは違う(真逆ともいえる)見解を含むこと の三つの理由からです*1。 同記事の、私なりの要約は以下のとおりです。 科学はこれまで、問題を要素に分割する「要素還元」と単純な原理を追求する「オッカムの剃刀」によって前進してきた。しかし近年、そうした方法論が通用しない問題に科学は直面している。生物や社会など、複雑な対象を扱う「面白い問題」の多くで、「非常に多くのパラメタがあるが、それぞれがお互いを束縛しながら動くことで出来るモデル」が必要とされるようになった。このようなモデルを扱う科学を「高次元科学」と呼ぶことにする。 深層学習は、「高次元科学」を実現するため