SELECT文の話を書こうと思っていたのですが、今後必要になるかもしれないので先に「射影」と「写像」の話をします。 「射影」演算の時に話をしましたが、「射影」とは「関係Sからいくつかの限定した属性のみを持つ関係を返す演算のこと」を言いました。 そして、前回では「「写像」に対応するSQLの一番簡単な演算は「射影」演算です」と言いました。 実は「射影」は「写像」の特別な場合のことなのです。 「写像」は集合Aから集合Bへの「対応」のうち、「多対一」になるものの事でした。 この「多対一」の対応、すなわち「写像」を以下の場合で考えてみます。 集合A、Bをそれぞれ以下とおきます。 これが何を言っているか、もうわかりますよね。 属性集合Λの元の個数をn個とします。 集合Aはn!個ある中のある1つの全体空間Uのことを言っています。 集合Bはn個ある属性のうち、ある1つの属性の取りうる値すべて(ドメイン)の